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2月、富士山世界遺産センター横にギャラリー兼宿泊施設がオープンしました。名前は「MUKUten.舎(むくてんしゃ)」。ロウリュ付きのサウナもある、まるで富士宮ではないような、すてきな施設ができあがっていたのでいち早くご紹介します。
富士山世界遺産センター裏にオープン
黒を基調とした外観のMUKUten.舎は、富士山世界遺産センターのすぐ北、鳥居が見える場所にあります。道を1本浅間大社側に入ったところで、建物の前には広い駐車場も完備されています。
建設会社のリビングディー(旧第一建設)が、自社ブランドの建物を体験してもらおうとつくった宿泊施設です。2023年12月中旬に行われた内覧会に行ってきました。
神代ケヤキのテーブルが出迎える1階ギャラリー
1階は木材をふんだんに使ったギャラリーになっていて、約2000年前の神代ケヤキでできた大きなラウンジテーブルがどーんとあります。
キッチン部分もあって、ここではドリンクも飲めます。
このギャラリー部分は、貸し切りでのレンタルや仕事などに使えそうな時間使用もでき、貸し切りは1日2万円~、ラウンジの時間利用は1時間1000円~(セルフドリンク付き)を基本料金に相談に応じてくれます。
壁にも大きな木が飾ってあり、照明もすてきでとってもラグジュアリーな空間でした。
そして、このギャラリーの奥の扉を開けると、ここからがホテル部分になっています。
ホテルへのエントランスドアは、なんと樹齢1200年の屋久杉の扉。富士宮で屋久杉の扉が見られるのは、ここだけではないでしょうか。
伝統のわざを集めたホテルフロア
ホテルの宿泊は1日1組限定。2階建てのうち1階部分はベッドルーム。
ツインのベッドには、金沢にある創業100年の寝具店「石田屋(いしたや)」の、馬毛をはじめとした天然素材の寝具が用意されています。馬毛は、寝具の素材として重要な「通気性・吸湿性・放湿性」が数ある素材の中でもトップクラスなんだとか。
床やベッドボードにもクスの一枚板が使われていたり、壁にかけられたウォールアートも屋久杉が使われていたりと、ふんだんに木が使われています。
また、クローゼットや障子には、富士宮市柚野地区の手すき和紙が使われていました。どこを切り取ってもおしゃれで落ち着くベッドルームです。
2階はぜいたくなロウリュウ付きサウナ
2階へはらせん階段を登ります。あがってみるとリビングスペースがあり、レコードや本などが置いてあります。
そして目に飛び込んでくるのはヒノキのお風呂と、ロウリュウ付きのヒノキのプライベートサウナ。
ロウリュウは熱したサウナストーンに水をかけ、そこから発生する水蒸気を浴びるフィンランド式のサウナのこと。ヒノキのいい香りが楽しめそうです。
さらに湯上りにラウンジバルコニーから鳥居と世界遺産センターを眺めながらくつろぐという、ぜいたくな時間が待っています。
予約はホームページから
予約は、MUKUten.舎ホームページからできます。2024年1月1日から予約受付を開始していて、料金は大人2人8万円~、3人10万円~、4人12万円~(未就学児無料)となっています。
宿泊時の夕食は別途で、ギャラリーで近隣飲食店のケータリングメニューやオリジナルディナーメニューを注文できるそうです。
非日常的な体験を楽しんで
これまで富士宮になかったラグジュアリー感あふれるMUKUten.舎。室内にいると、本当にここが富士宮なのかわからなくなるほどです。
なかなか気軽に泊まりにいける価格帯ではありませんが、ここを拠点に富士宮を楽しむ外国の方や、都会から来られる方が増えたりしそうだなと感じた内覧会でした。
■施設名 富士山リトリート MUKU ten.舎 富士宮
■住所 静岡県富士宮市宮町5-34
■問合せ 0544-22-6910 ( 10:00~17:00)
■駐車場 あり
取材/REX
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